『薫る花は凛と咲く』感想|偏見を越えて心がつながる、あたたかいラブコメ

おバカ高校とお嬢様学校――
世界が違うふたりの恋が始まる。

今回紹介するのは、漫画『薫る花は凛と咲く』。

見た目が怖くて誤解されがちな男子高校生・紬凛太郎と、育ちがよく気品にあふれるお嬢様・和栗薫子。

ギャップのあるふたりが、少しずつ心を通わせていく物語です。

魅力は以下の3つ。

  • 王道で丁寧に描かれる、やさしさに満ちたストーリー
  • 怖そうに見えて実は誠実な男子高校生・凛太郎のギャップ
  • 気品と芯の強さをあわせ持つヒロイン・薫子の可憐さ

“やさしいラブコメ”を探している人にこそ、ぜひ読んでほしい一作です。

※この記事は漫画『薫る花は凛と咲く』1~2巻のネタバレが含まれています。作品をより楽しむために、未読の方はご注意を!

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目次

あらすじ

おバカ高校の千鳥高校と、由緒正しき名門お嬢様学校・桔梗学園。

隣接するふたつの高校だが、桔梗学園は千鳥高校を露骨に嫌っていた。

主人公・紬凛太郎は、千鳥高校に通う高校生。

優しい性格の持ち主だが、見た目が怖く、子どもの頃からずっと否定され続けてきた。

ある日、実家のケーキ屋で手伝いをしていた凛太郎は、お客さんとして来ていた少女・和栗薫子と出会う。

噂や見た目に流されることなく、まっすぐに凛太郎を見て、怖がることもしない。

そんな薫子に、凛太郎は少しずつ惹かれていく。

しかし彼女は、桔梗学園の生徒だった――。

世界が違うふたりが出会い、少しずつ心を通わせていく、やさしくてあたたかい青春ラブコメ!

漫画『薫る花は凛と咲く』の魅力①|読むだけで癒やされる、やさしさと心地よさに溢れたラブコメ

『薫る花は凛と咲く』は、ラブコメとしてのやさしさと心地よさにあふれた作品です。

見た目が怖く誤解されがちな男子高校生・凛太郎と、お嬢様学校に通うまっすぐな少女・薫子。

一見、世界が違うふたりの出会いから始まる恋物語は、丁寧な描写で少しずつ深まっていきます。

けれどこの作品の魅力は、単にギャップのあるラブコメにとどまりません。

見た目や学歴、所属する学校――

表面的な違いによって偏見や距離を置かれてしまう現代的なテーマが、物語の芯にあります。

それでも、ちゃんと見てくれる人はいる。

やさしさに気づける人との出会いが、登場人物たちを少しずつ変えていく。

だからこそ読んでいて、嫌な気持ちにはなりません。

むしろ、ふたりのまっすぐなやり取りや空気感に、自然と心が癒やされます。

ラブコメが好きな人にはもちろん、あまりラブコメを読まない人や、少し疲れている人にも読んでほしい――

そんなやさしい恋愛物語です。

漫画『薫る花は凛と咲く』の魅力②:誤解されがちな見た目の奥にある、紬凛太郎のやさしさと変化

紬凛太郎は、見た目がちょっと怖い男子高校生。

親切にしても「睨まれた」と誤解され、何をしても恐れられてしまいます。

そんな経験を重ねてきた凛太郎は、いつしか「否定されるのは自分が悪いから」と諦めるようになっていました。

誰かと深く関わることもなく、どこか周りに壁を作って高校生活を過ごしていた凛太郎。

けれど、和栗薫子との出会いが、凛太郎に少しずつ変化をもたらします。

偏見にとらわれず、まっすぐに自分を見てくれる薫子と接する中で、

「自分もまた、人に偏見を持っていたかもしれない」と気づいていくのです。

そこからは、ちゃんとわかろうとしてくれる人たちの存在にも目がいきます。

たとえば、何気なく黙って席を譲ったとき。

それを見て「やさしい人なんだ」と気づいてくれる人が現れ、怖がりながらも「ありがとう」と声をかけてくれる。

そんな、ちょっとしたやさしさと、そのやさしさにちゃんと気づいてくれる人たちとの交流が、この物語にはたくさん詰まっている。

偏見の中にある優しい世界にほっこりします。

また、男子高校ならではの友人たちとの日常も魅力のひとつ。

ふざけ合ったり、すれ違ったり、ときにはぶつかり合いながらも、本音で向き合い、絆を深めていく――

そんな等身大の青春も、この作品のあたたかさを形づくっています。

漫画『薫る花は凛と咲く』の魅力③:”お嬢様”だけじゃない!親しみやすく芯のあるヒロイン・和栗薫子

和栗薫子は、お嬢様学校・桔梗学園に通う高校生。

小柄で落ち着いた物腰と、丁寧な言葉づかいが印象的です。

品のある雰囲気を持ちながらも、たくさんのケーキをおいしそうに頬張る食いしん坊な一面や、慌てて表情を崩す姿がとても愛らしい。

けれど、彼女は“お嬢様”というイメージだけでは語れません。

裕福な家庭の出身ではなく、努力で特待生の座を勝ち取った存在。そんな背景もあって、どこか親しみを感じさせます。

さらに、凛太郎に対しても偏見を持たずに、ちゃんと向き合ってくれる女性。

不良に絡まれたときも、臆することなく自分の意見を口にできる強さも持ち合わせています。

努力家で芯が強く、それでいて可愛らしい――薫子は、思わず応援したくなるヒロインです。

薫子と凛太郎。優しいふたりが紡ぐ、初々しい空気感がとても心地よい。

これからのふたりの関係が、どう深まっていくのか目が離せません。

まとめ

『薫る花は凛と咲く』は、やさしくて誠実なラブコメ作品。

  • 偏見や誤解を越えて描かれる、癒やしとやさしさに満ちた恋物語
  • 偏見の中で見えてくる凛太郎のやさしさと変化
  • 努力と芯の強さを持ち、可愛らしさとのギャップが魅力的なヒロイン・薫子

見た目や肩書きに縛られた偏見の中で、“ちゃんと見てくれる人”との出会いが、心を少しずつほぐしていく――。

ただ甘いだけではない。不器用で、初々しくて、でもあたたかい。

そんなふたりの関係に、心がじんわりと癒やされます。

ラブコメが好きな人はもちろん、優しさに触れたい人や、ちょっと疲れている人にもおすすめしたい作品です。

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