漫画『SPY×FAMILY』感想|笑いと癒し、スパイの緊張感が同居する傑作ホームコメディ

スパイ×殺し屋×超能力者——

今回紹介するのは、大人気漫画の『SPY×FAMILY』。

世界の命運を握るミッションなのに、なぜか笑って癒される!?

そんな絶妙なバランスで描かれる、スパイのホームコメディです。

この作品の魅力は、

  • スパイ・殺し屋・超能力者が正体を隠して暮らす、奇想天外な家族劇
  • 万能スパイが“父親役”に大苦戦!?任務と家庭のギャップがおもしろい
  • 勘違い&空回りが止まらない!アーニャの言動に笑って癒される

笑って癒されて、アクションでハラハラする。

『SPY×FAMILY』は、スパイアクションとホームコメディの最高傑作です。

※この記事は漫画『SPY×FAMILY』1巻のネタバレが含まれています。作品をより楽しむために、未読の方はご注意を!

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目次

あらすじ

凄腕スパイの〈黄昏〉に課せられた極秘任務は、”家族を作って潜入せよ”。

〈黄昏〉はターゲットに近づくために、ロイド・フォージャーと名乗り、家族を作ることに。

急ごしらえで用意した家族が実は──

  • 心を読める少女・アーニャ
  • 殺し屋の妻・ヨル
  • そしてスパイの父・ロイド。

それぞれの秘密を抱えた3人の”仮初め”の家族生活が始まります。

国家の命運がかかったシリアスな任務の裏で巻き起こる、予測不能なドタバタ劇。

数々の困難を乗り越えて来たロイドにとって最大のミッション!

漫画『SPY×FAMILY』の魅力①|スパイ・殺し屋・超能力者の“盛りすぎ設定”が自然に噛み合うおもしろさ

『SPY×FAMILY』の魅力は、超能力者・殺し屋・スパイという、それぞれが別の漫画で主役を張れるようなキャラクターたちが、同じ家庭にそろっていること。

しかも、家族の誰もが”自分の正体を隠している”というのが何倍にもおもしろさを引き立てています。

バレそうでバレない、そのギリギリのやりとりが生むハラハラ感と、ちょっとズレたすれ違いが生むコメディ要素のバランスが絶妙なんです。

設定だけ見ると“盛りすぎ”に思えるこの家族が、不思議とちゃんと噛み合っているのもすごいところ。

それぞれが”自分の役割”をこなそうと奮闘する姿が自然と物語に溶け込み、ごちゃごちゃしない。無駄が一切ない。

そして非日常の中に、ふと顔をのぞかせる“普通の家族”らしい日常がある。

その瞬間が、読んでいてたまらなく心地いい。

『SPY×FAMILY』は、スパイ・殺し屋・超能力者の3人全員が主人公のような、最高のホームコメディです。

漫画『SPY×FAMILY』の魅力②|ロイド・フォージャーのかっこよさと不器用さのギャップが最高

『SPY×FAMILY』でまず惹かれるのは、主人公〈黄昏〉ことロイド・フォージャーの圧倒的なかっこよさ。

任務のためならどんなことでも完璧にこなし、変装・情報操作・格闘まですべてを高水準でこなす、まさに万能のスパイです。

ロイドに課せられた任務は、東西の平和を脅かす危険人物・デズモンドに接近すること。

滅多に姿を見せないデズモンドが出席するのは、息子が通う名門校の懇親会。そこに潜入するために“家族”を作るという異例のミッションが始まります。

冷静沈着な判断力と行動力で、数々の任務をこなしてきたロイド。

スパイ映画さながらのアクションシーンや心理戦には、本格的な読みごたえがあります。

そんな完璧なロイドが、まさかの“父親役”に四苦八苦。

本来なら命がけの任務を淡々とこなす男が、娘の受験や妻の振る舞いに振り回されていく姿が、実に人間らしくて微笑ましいのです。

しかも、スパイとして盗むのが「外務大臣がヅラだという証拠写真」だったり、シリアスな任務の中にクスッと笑える要素がさりげなく差し込まれているのも本作の魅力。

東西の冷戦という重いテーマをベースにしながら、笑いと温かさが絶妙に混ざり合っている。

ロイドのクールさと、その裏にある優しさ、不器用さが、作品に深みを与えています。

『SPY×FAMILY』は、ギャグ漫画の楽しさとシリアスなスパイものの緊張感とオシャレな雰囲気、両方の“いいとこ取り”をした完成度の高い作品です。

漫画『SPY×FAMILY』の魅力③|独特すぎるアーニャ語録と豊かな表情がクセになる!

『SPY×FAMILY』に欠かせない存在、それがアーニャです。

超能力で”人の心を読める”という特異な能力を持ちながら、性格はまっすぐで子どもらしい。

『SPY×FAMILY』がここまで愛される作品になったのは、笑いと癒しの象徴でもあるアーニャの存在あってこそです。

心を読めるからこその勘違いや空回り、思わず笑ってしまう“アーニャ語録”の数々。

思考が読める超能力と、ちょっと天然という組み合わせが、これほどまでに相性抜群だとは……!

たとえば、ロイドが「外交然り、相手を知ることが和平への第一歩」と思考した瞬間、アーニャは「アーニャをしると せかいがへいわに……!?」と勝手に使命感を抱きます。

スパイであることと、心を読めることを活かした完成度の高い”すれ違いコント”が、この作品の大きな魅力です。

「わくわく」「ピーナッツが好き」「ちち、うそつき」など、独特なセリフ回しや豊かな表情にも思わず笑ってしまいます。

また、作中ではシリアスなスパイミッションが進む一方で、アーニャが無邪気に騒動を巻き起こすことで、物語にちょうどいい緩急が生まれます。

スパイと殺し屋が関わるハードな世界観の中に、アーニャがいるだけで空気が一気にゆるみ、場が和む。

アーニャがいるから、この物語はこんなにも愛おしく、笑えて、癒される。

それが『SPY×FAMILY』コメディ作品としてのおもしろさを格段に上げています。

まとめ

『SPY×FAMILY』は、スパイ×殺し屋×超能力者の3人が“仮初めの家族”として過ごす、笑えて癒されてハラハラするスパイホームコメディです。

注目してほしい魅力はこの3つ。

  • 超能力者・殺し屋・スパイが同居する、奇抜だけど絶妙に噛み合った設定
  • クールなスパイとしての顔と、不器用な“父”のギャップが作品に深みを加える
  • 勘違いと天真爛漫さで物語をかき回すアーニャの存在が、笑いと癒しを生み出す

国家機密級のスパイ任務と、のんびりした日常が同時に進行する不思議なバランス感。

シリアスなはずなのに、読んでいると自然と笑ってしまうし、時にグッとくる。

笑えて、癒されて、アクションでゾクゾクする。

『SPY×FAMILY』は、エンタメ好きのすべての人におすすめできる、極上のホームコメディです。

ぜひ読んでみてください!

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