漫画『ブレス』感想|メイクで“なりたい自分”を見つける、夢と成長の青春ストーリー

メイクなんて、自分には関係ない――

そう思っている人にも、ぜひ読んでほしい漫画です。

『ブレス』は、夢に自信が持てない高校生2人が、“メイク”を通じて自分の殻を破っていく青春ストーリー。

でもこれは、単なるメイクの話ではありません。

自分のことを言葉にするのが苦手な人、周りの目が気になって踏み出せない人、そういう「今のままの自分じゃだめなんじゃないか」と思っている人に、そっと寄り添ってくれる作品です。

  • 自分に自信がない
  • 本当は夢を持ちたいけど、勇気がでない
  • 自分を変えたいと思っている

そんな気持ちを抱えている人にこそ響く、繊細ながらも力強い物語。

読んだあと、不思議と心がふっと軽くなっている。

『ブレス』は、そんな“背中を押してくれる”漫画です。

※この記事は漫画『ブレス』1~2巻のネタバレが含まれています。作品をより楽しむために、未読の方はご注意を!

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目次

あらすじ

美容や芸能の道を志す生徒が集う高校で開催される、学園最大のイベント「葵コン」。

ランウェイを歩く“モデル”と、そのスタイリングを手がける“スタイリスト”がペアとなって出場する、華やかな舞台。

かつてモデルとして活動していた宇田川アイアと、そばかすと高身長を気にして猫背で過ごす実行委員・炭崎純。

2人は、半ば押しつけられるかたちで参加することになる。

やりたいことがあるのに、「誰も自分にその役割を期待していない」。

そんな思いを抱えたまま、自分の夢に向き合えずにいた。

本当は“メイクがしたい”アイアと、“モデルになりたい”炭崎。

自信がなくて口に出せずにいた2人は、やがて互いの存在が背中を押すように、“モデル”と“スタイリスト”の役を思い切って入れ替えることを決意する。

舞台のテーマは「変身」。

誰かの期待ではなく、自分がなりたい自分になるために。

そして、自分らしく顔を上げて歩けるように――

これは、ひとつのメイクと、たった一歩の勇気が、人生を変えていくヒューマンドラマ。

漫画『ブレス』の魅力①|自信を持てない2人が“夢”でつながる、まぶしい青春の共鳴

『ブレス』は、宇田川アイアと炭崎純、2人の高校生がそれぞれの夢に向かって歩き出し、互いに影響を与えながら成長していく物語です。

“メイク”と“モデル”。

自分には才能がない、期待なんてされていない。そう思いながらも、メイクの研究を続けたり、ウォーキングの練習をやめなかった2人。

学園イベント「葵コン」をきっかけに、本気で夢を目指すことを決意します。

慎重で考えすぎてしまうアイアと、思い切りのよさで突き進む炭崎。

この対照的な2人は、メイクや言葉、行動を通して互いの背中を押し合い、少しずつ前へ進んでいきます。

どちらかが引っ張るのではなく、それぞれが自分の道を歩きながら、ときに交わり、響き合っていく。

ただの“裏方”と“モデル”じゃない。

どちらも自分の分野で努力を重ねる、“主役”です。

だからこそ、アイアと炭崎の道が重なったときに、何かが始まるような――2人ならきっと、思いもよらない景色を見せてくれる、そんなワクワク感がある。

離れた場所で、それぞれの武器を磨きながら、やがて同じステージに立つ。

目指す場所は違っても、まるで隣にいるかのように歩んでいく――

そんな関係性が、とてもまぶしくて、胸に響きます。

漫画『ブレス』の魅力②|技を磨き、夢を追うメイクアップアーティストたち

『ブレス』はヒューマンドラマでありながら、まるでスポーツ漫画のような“熱さ”があります。

メイクアップアーティストを目指す主人公・アイアは、学園イベント「葵コン」をきっかけに一歩を踏み出し、渋谷のメイクスクール「MIRROR」へ通うようになります。

そこに集まるのは、技術も志も本気の生徒たち。

双子の姉妹に社会人、そして大人気メイクアップアーティストの弟子までも。

彼らは“生徒”というより、“プレイヤー”。すでに現場で戦ってきた経験者たちです。

アイアは、自分との経験や実力の差を感じながらも、食らいつくように挑戦を重ねていきます。

ライバルであり、仲間でもある関係。

競い合いながら、語り合いながら、メイクという表現を突き詰めていく姿は、まさに青春そのもの。

やがて目指すのは、全国の若手が競い合う「U-21ヘアメイクアップコンテスト」。

華やかで繊細に見える“メイク”の世界で、迷いながらも前に進んでいく。

そこに宿るのは、スポーツにも似た“本気の熱量”です。

メイクは、ただの裏方じゃない。

技術で語り、表現で競う、もうひとつの主役の舞台。

そんな静かな情熱に、きっと心を揺さぶられるはずです。

漫画『ブレス』の魅力③|“メイクは祝福”、自分を好きになるきっかけをくれる物語

メイクは、ただ外見をきれいにするためのもの——そう思うかもしれません。

けれど『ブレス』に描かれるメイクは、ちょっと違います。

メイクアップアーティストを目指すアイアが大切にしているのは、「その人が顔を上げて歩けるようになること」。

その姿勢は、まさにタイトルでもある「BLESS(祝福)」そのものです。

  • 自分の見た目や個性にコンプレックスを感じるとき
  • 自信が持てず、人の目を気にして踏み出せないとき

『ブレス』は、そんなときに読んでほしい漫画です。

たとえば、炭崎純に施したメイク。

そばかすを無理に隠すのではなく、それも含めた彼女の魅力を最大限に引き出す。

それは、本人が心から「自分らしく笑顔になれる」メイクでした。

「そのままの自分でいい」
「なりたい自分になっていい」

そのメッセージは、メイクだけでなく、なんだか自分のことみたいに感じてしまう。

だからこそ、メイクに興味がない人の心にも届く。

プロにメイクをしてもらって、鏡の中の自分に驚き、思わず笑顔になるような——

読み終えたあと、自分の背中もそっと押されている。

『ブレス』には、そんな優しさがあふれています。

まとめ

『ブレス』は、夢に自信が持てなかった高校生たちが、ひとつのメイクと小さな一歩で変わりはじめる物語です。

  • 目指す道はちがっても、互いに夢を目指す2人の関係性がまぶしい
  • ヒューマンドラマでありながら、スポーツ漫画のような熱さ
  • 自分らしくあることを応援してくれる、“祝福”のメイク

メイクが好きな人にも、そうでない人にも。

夢に迷ったとき、自信が持てないときにこそ読みたくなる。

そっと背中を押してくれるような、優しさと力強さをあわせ持つ作品です。

気になった方は、ぜひ読んでみてください!

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